「どうすれば探偵になれるのか?」
探偵には、興信所・探偵社に勤務して従業員として勤務している者もいれば、自ら開業して探偵業を営んでいる者もいます。
そして探偵は、弁護士のように国家資格があるわけではありません。探偵の能力を判定するための民間資格は存在しますが、それがないと探偵になれない訳ではありません。
とはいえ、全くの能力やポテンシャルを持たない人がいきなり探偵になることは至って難しいです。採用する側も、調査員に対して何かしらの能力や技術を求めているはずです。
当社では、採用選考時に、望ましい人材かどうかを見極めるためにも「探偵能力チャート」といったものを使い、適性分析を行っています。この評価項目は、調査員の能力向上と弱点克服にも活用しています。
ご参考までに、当社の評価項目チャートをご紹介します。
探偵調査員の評価項目
行動調査的側面で求められるスキルとは?
探偵調査員を評価する際、まずは大前提として、以下の能力を見極めます。必ずしもすべてのスキルを兼ね備えている必要はありませんが、探偵を目指している人は、ここは押さえておきたいポイントです。
- 徒歩尾行
- 車両尾行
- バイク尾行
- 時間の正確さ
- 敏捷さ
- 面取り
- 状況判断
- まじめさ
- 広角認識
- 耐久力
- 追跡撮影
- 対面撮影
- 変装術
その他の資質で求められるものは?
探偵として一人前の仕事をこなすために必要な他の要素を以下に述べました。意外と思われるかもしれませんが、探偵は、行動調査以外にもいろいろな仕事をこなす必要があります。例えば、依頼人へ調査結果を提示する際の報告書の作成です。その際は、PCスキルや文書作成能力が求められます。他にも、違法な調査はもちろんNGですので、法律の知識を持ち合わせた方が断然に有利です。
- 法律知識
- 聞き込み
- 企画力
- IT能力
- 文書作成
- 営業力
- マーケティング
また、探偵業務は常に流動的なので臨機応変に対応できる柔軟性や自主性はプラスの資質と考えます。
最後に
興信所・探偵業務は、突き詰めれば、まさにプロスポーツ界に近い、完全能力主義のシビアな世界です。プロスポーツ選手程の高い運動能力が要求されるわけではありませんが、現場での技術や身体能力に加え、企画力や状況判断能力や推理力が結果を左右します。
一般の人達に現場業務の内容がはっきり見えない事をいいことに、営業過多でいい加減なサービスを高く売りつける商習慣がいまだに横行しています。
ただし、結果が全てですから、依頼者から見て思惑と違う結果になれば、全てが探偵業者の失敗とみなされてしまう悲しい側面もあります。
業務内容については、皆さんの目がこえていれば、どの業務が合格点でどの業務が不合格かという判断基準が確立されているのか、正当な業務を正当に評価することができます。
興信所へ調査を依頼する際の参考にしていただき、Japan PIも皆さんのご指摘をいただいて成長し続けます。