アメリカ人になりすますロマンス詐欺師が横行しています。ネット上でアメリカ人のフリをして、恋人やパートナーを装いながら、被害者からお金をだまし取る卑劣な手口です。この手口は「ロマンス詐欺」と呼ばれ、被害者に恋愛感情をいだかせ、詐欺被害に遭わせます。
ロマンス詐欺の疑いがあるときの対処法
ロマンス詐欺の被害が疑われる場合、早期に不審点を確認し、早期に相手の身元確認を行うことが最も重要です。
- 疑わしい行動やパターンに気付く
- ロマンス詐欺の特徴は、急速な愛の宣言、金銭的な援助の要求、一貫性のない話や矛盾した情報などです。疑わしい行動やパターンを注意深く観察しましょう。
- 情報の確認と調査
- 交際相手に関する情報(フルネーム、住所、電話番号、写真など)を収集し、SNSや検索エンジンでオンラインで調査してみましょう。同じ写真の人物が他の氏名で登録されているのが見つかる場合があります。
- 身元確認の要求
- 交際相手に対して、身元確認のためにビデオ通話を提案するなど、実際の接触を試みましょう。本物の相手であれば、直接のコミュニケーションができるはずです。しかし、詐欺師はさまざまな理由でビデオ通話を避けようとします。
- 相談者や専門家に相談する
- 疑いや悩みがある場合は、信頼できる友人や家族、または、警察、弁護士、探偵等、詐欺被害の専門家に相談することをおすすめします。より専門的なアドバイスを受けられます。
ケーススタディ
シリア駐留のアメリカ人軍女性
依頼者は、SNSで知り合ったアメリカ軍人のJennyからの愛の告白を受けました。JennyはInstagramのアカウントを持ち、軍のIDカードやパスポートなどの書類を提示しています。依頼者は、彼女が詐欺目的で接近している可能性を疑っています。したがって、依頼者は彼女の身元が本物であり、述べていることが真実であるかを確認したいと思っています。
提供写真
ネット上の写真
調査の結果、相手が詐欺師であることが確認されました。詐欺師は、実在するインスタグラマーの写真を盗用していました。実在人物の写真は、英語のマッチングアプリでも別名使われ、盗用されまくっている事実が確認されました。
日系アメリカ軍医
依頼者は、日系人の軍人と数日前からメッセンジャーやラインで連絡を取り合っています。彼は紳士的で面白く、お互いに相談し合ったりしています。彼は横浜出身で、SNSで知り合ったのは日系アメリカ人の少将(major-general)です。彼は現在、シリアのダマスカスで平和維持活動に従事しています。彼の妻は亡くなり、一人娘はイギリスの軍学校にいます。彼はもうすぐ定年退職で、その後は依頼者と結婚して日本に移住する予定ですが、まだ任務が終わっていないためすぐには来れません。彼は定年退職時の記念品や貴金属を預かってほしいと依頼者に頼んできました。依頼者は荷物を待っていると、ロジスティクス業者から荷物の受け取りには1万3千米ドルの名義変更費用が必要だと連絡がありました。彼は荷物には10万米ドル相当の貴金属が入っているため、名義変更費用を先に支払ってほしいと言っています。
提供写真
ネット上の写真
調査の結果、相手が詐欺師であることが確認されました。詐欺師は、実在する、カザフスタンのビジネスマンの写真を盗用していることがわかりました。アメリカのマッチングアプリでも、別名で、同じ写真が使い回されていました。
日系アメリカ人富豪
依頼者は、語学学習マッチングアプリで、日系アメリカ人の富豪と出会いました。彼は、妻に先立たれ、現在、独身で、アメリカに豪邸があります。父がアメリカ人で、母が日本人で、ある程度日本語会話ができます。
詐欺師の提供写真
ネット上の写真
調査の結果、相手はロマンス詐欺師であることが判明しました。
詐欺師は、マレーシアの実在するファッションデザイナーの写真を盗用していました。
日本在住の韓国人イケメン
依頼者は、SNSを通じて、日本在住の韓国人男性と知り合いました。日本の在留カードも提示されましたが、彼から金銭の要求がありました。依頼者は、詐欺師ではないかと疑っています。
提供写真
ネット上の写真
調査の結果、相手が詐欺師であることが判明しました。詐欺師は、実在する韓国人フィットネス系YouTuberの写真を盗用していました。
まとめ
ロマンス詐欺師は、アメリカ人や韓国人を装い、被害者にSNS等で近づきます。そして、被害者に恋愛感情をいだかせ、金銭を詐取します。不審点を感じたら、即座に、相手の身元確認調査をするべきです。詐欺師が実在する人物の写真を盗用して、身分証を偽造しています。
もしご自身での身元確認が困難な場合、お気軽に当社にご相談ください。