探偵の張り込み調査とは?具体的な方法や費用相場

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張り込みは、探偵が行う素行調査や浮気調査など様々な調査によく用いられる手法の一つであり、特定の場所から調査対象者の活動を注意深く観察することを含みます。

本記事では、探偵の具体的な張り込み調査方法や探偵に依頼する際の費用相場について徹底解説します。

探偵の張り込み調査が必要なケース

探偵の張り込みが必要なケースには以下のようなものがあります。

 

  • 浮気調査:パートナーが浮気の事実確認や証拠収集

  • 窃盗・不法行為の調査:盗難・窃盗、不法投棄、落書きや器物損壊等の嫌がらせ行為が繰り返されている場合に、犯人を特定する

  • 嫌がらせ・ストーカーの調査:嫌がらせやストーカーの加害者を特定する

  • 企業の不正行為の調査:企業内で不正行為がある場合は、社員や関係者の行動を監視して証拠を収集する

  • 遺産相続問題の調査:相続人の行動監視で、遺産分割の証拠を収集する

  • 人探しの調査:行方不明者の立寄先や関係者の行動監視を行う

  • 競合他社の調査:競合他社の取引情報や関連人物の割り出しを行う

 

探偵の具体的な張り込み調査方法

事前準備:張り込みをする場所や時間帯、使用する機材などを決定し、事前に準備をします。また、張り込む対象者の情報を集め、行動パターンやルートの下調べをします。

 

場所の確保:張り込む場所を確保します。車両を使用する場合は、同じ場所に長時間待機すると対象者や周囲から警戒されるので、いくつかの張り込み場所のパターンを考えておきます。

 

張り込み開始:対象者が現れるまで待機し、行動を監視します。周囲の状況にも配慮し、適宜張り込み場所を変更したり、人員をローテーションさせたりします。

 

証拠の収集:張り込み中の動きを記録したり、対象者が動き出せば追跡し、行動や会話を記録したり、写真や動画を撮影したりして証拠を収集していきます。

 

張り込みの終了:目的が達成された場合や、証拠が十分に収集できた場合には、張り込みを終了します。証拠をまとめた報告書を作成します。

 

徒歩監視

開始場所が公園であったり、長時間待機しても目立たない場所、商業地域等であれば簡単です。立地条件によっては、張り込みのための車両が使用できない場所もあります。また、人員の都合で車両回送する専門の人員がおらず、徒歩で開始せざるを得ない場合もあります。徒歩での張り込みを、業界用語では立張りと言います。

 

男性の場合、通行人や近隣住民の目にとまることが多いでしょう。そのためとにかく威圧感を消すことが キー ポイントです。顔の向きをやや上に向け、柔らかい表情をすることを心がけます。また自己主張がほとんどない服装を心がけることも重要です。

 

同時に、不審がられて呼び止められた時のための言い訳を用意しておくことも必要です。「待ち合わせをしている」というのが言い訳の基本です。そこに長時間いることに対する、ストーリーを用意することも対策の一つです。例えば取引先に書類を配達するために待っている、言い訳するならビジネスマンのように見える服装にしておくのが得策です。

 

例えば、撮影のロケのために場所取りをしていると言い訳するなら、業界人のアシスタントに見えるようカジュアルな服装にしておくと、言い訳しやすくなります。

対象者の出入りが監視できるポイントを、事前に3パターンや4パターン考えておき、ひとつの地点で不審がられた場合は別の地点へ移動します。50メートル位置を移動しただけで、状況は一変します。近隣者は、自身の居宅のそばに不審者がいることを気にします。自分の居宅から不審者が見えない位置に移動していれば、関心が薄くなります。

 

車両監視

車両監視の場合、商業地域や人通りが多い地域であれば、それほど神経を使う必要はありません。

しかし、住宅街ではカモフラージュが必要となります。わざと運転席に乗らず、助手席や後ろの席に乗っておくと、通りかかった人は運転手を待っていると錯覚します。

監視対象に対し、前方から見る方が楽です。しかし対象者も、車に乗車したままの人物がいれば、自分を見ていると思いやすくなります。場合によっては、わざと対象者の開始場所に背中を向ける方向で車両を停止し、ルームミラーで監視対象の出入りを見ることもあります。住宅街などの場合は、このようなフェイントで、どこを監視しているか分かりにくくして、カモフラージュします。

 

高級住宅街

高級住宅街では長時間の張り込みは非常に困難です。居住者のセキュリティの意識が高く、20分でも停車している車両がいれば、すぐに警察に通報する居住者も現れます。

そうした場合は、代表者の自宅そのものの直接監視をあきらめて、少し離れた場所に分散して監視します。例えば、対象者が自宅を出て右と左に行ける場合、右に出た最初の交差点のところに調査員が1名待機し、左へ出た最初の交差点のところに他の調査員が待機します。直接監視ではなく離れた場所に分散して監視することを、業界用語では点張りと言います。

また、wi-fi ネットワークカメラなど対象者の自宅近くに設置し、遠隔監視する方法もあります。

 

商業地域

商業地域の監視は、比較的容易です。このような場所では注意する点はさほどありません。対象者を見逃さないようにしっかり監視することが大事です。店やビルに入ったときの動きに注意する必要があります。

大規模商業ビル

大規模商業ビルでは、出入り口が複数あり、さらに地下鉄に連絡する地下出入り口があったりします。出入り口の数を事前によく確認し、張り込みの人数を増員したいところです。もし、すべての出入り口をカバーする人員が確保できない場合、山を張って最も可能性の高い地点のみを監視するしかありません。

対象者が勤務しているフロアに待機できれば、調査員を増員しなくても済みます。短期間の調査であれば、それでも構いませんが、長期間になると、そのフロアの入居者に不審人物がいると噂になってしまいます。長期間の調査になる場合は、間をあけて断続的に調査をするか、必要な人員を確保して調査に望む必要があります。

高級ホテル

高級ホテルでの監視は、短時間であればロビーで待機できます。しかし、長時間の場合、宿泊客となって張り込む必要があります。 

高級ホテルの場合、長時間ロビーに座っていたからといってすぐに注意されるわけではありません。しかし調査員は対象者が出入りする度に動き出します。ホテルの従業員はそれを見て、それとなく調査員を不審人物としてマークするようになります。一度マークされると、少しでも不審な動きを見せた瞬間に警備員が駆けつけてきます。そうなってしまうと行動調査に集中できなくなります。

宿泊客として滞在していると、万が一ホテルの従業員に呼び止められても、宿泊客であることを示せば事なきを得ます。

浮気調査では、高級ホテルの部屋を出入りを撮影しなければならない場合があります。

高級ホテルのほとんどは、エレベーター内がカードキーアクセスとなっています。つまり、宿泊客としてルームキーを持っていないと、エレベーターに乗った時に、目的のフロアのボタンを押すことができないシステムです。その意味で、宿泊客として部屋をリザーブしておかないと、対象者の部屋の特定や部屋の出入りの撮影ができません。

 

さらに、対象者によっては、宿泊客以外がアクセスできないホテルの特別ラウンジで商談や特定人物と接触する場合があります。この場合の監視でも、調査員が宿泊客として部屋をリザーブしておく必要があります。

 

ホテル街

 浮気調査の場合、対象者がホテルから出る瞬間を撮影しなければなりません。ただ張り込みをするだけではなく、撮影ができる体制を整えなければなりません。カメラを構えているのがホテルの従業員にバレると、営業妨害になるため警察に通報されたり、呼び止められたり、万が一の場合ではみかじめ料を支払っている反社会勢力を呼ばれたりします。撮影していることがばれないように十分注意しなければなりません。

デリバリーヘルス業者などが出入りするホテルの近くでは、送迎のポン引きが待機していたりします。こうした人物も縄張り意識があるため、刺激しないようにしましょう。

 

繁華街

 キャバクラやクラブラウンジなどの呼び込み(黒服)が張り込みをしている人物に気づくと、縄張りを荒らされた感覚を持ち、そこに居続けることが気まずくなります。撮影の際のカメラが見られたりすると、非常に警戒され呼び込みの仲間全員からマークされます。そうしたトラブルを避けるように体の向きでフェイントをかけたり、張り込みポイント十分吟味する対策を行う必要があります。

また、暴力団の事務所が繁華街に点在している可能性があります。事前に、暴力団の事務所がないか確認し、暴力団事務所の目の前で張り込みを行うようなことがないように注意する必要があります。

 

官公庁など

東京の霞ヶ関の省庁に出入りする人物を張り込む場合、警備の警察官や周囲の目が気になります。省庁や議員会館などでは、警察官が約50メートルおきに立って見張りを行っています。

そうした場所の周辺では長時間車両を停車させることができません。また、外で出入り口付近を張り込むと見張りの警察官と並んで立つことになり、気まずい状況となります。

 

しかし、警備の警察官は、省庁の中へ侵入する不審人物を止める役割が中心です。ですから、調査員が出入り口付近で張り込んでいても、呼び止めたりはしません。警備の警察官は怪しんでいても、侵入する気配がなければ、職務質問できません。精神的に気まずいですが、我慢して粘るしかありません。

 

写真がない場合

対象者の写真がない状況で共同住宅で張り込む場合、本人特定までに苦労します。オートロックでない共同住宅であればドアにテープや紙くずなどを挟んで対象者が出入りしたかどうかを確認する仕掛けをすることができます。これは業界用語で目張りと言います。

対象者の部屋のドアに目張りをして、誰かが共同住宅のエントランスから出たらすぐに目張りが外れたかどうかを見に行って本人特定する方法があります。しかし、対象者の部屋に同居人がいれば、別人物が出た時にも目張りが外れます。従って、目張りだけだと確実に対象者を特定できる保証はありません。対象者がゴミ捨て場までのみ移動して、その時に目張りが外れていたりする場合もあります。

 

他に音声発信機を対象者のドアの付近に仕掛けておいて、ドアが開いたノイズを外で聞きながら確認する方法があります。ただし、この方法も隣のドアや近くのドアが開いた時のノイズと区別がつかないという弱点があります。共同住宅の廊下の場合、別のドアが開いたときもハウリングが発生し、同じぐらい大きなノイズが出ます。そういう意味で、ノイズだけでは完全に対象者のドアを開閉である確証が得られません。

 

wi-fiネットワークカメラを設置できれば、映像でドアの開閉がわかるため、確実に対象者の捕捉が可能です。音声を配信することもできるため、映像と音の両方で対象者を確認することができます。

 

※建造物侵入罪にならないよう、慎重に調査を行わなければなりません。

このように今回は状況別に張り込みをする方法や注意点をお伝えしました。プロの張り込みではwi-fiリモートカメラなどの機材を駆使して、調査成功率をあげることができます。こちらに興信所の選び方をまとめております。

探偵の張り込み期間

探偵の張り込み期間は、調査の目的や状況によって異なります。一般的に、張り込み期間は数日から数週間程度が一般的です。

 

調査対象者の行動パターンを予測し、証拠となる行動が現れる日時に合わせて 張り込み調査を行います。

 

  1. 調査の目的:張り込みの目的に応じて、調査対象者の問題行動が出る時間帯を狙って 張り込み期間を決定していきます。

  2. 調査対象者の行動パターン:調査対象者が行動する時間帯や場所によって、張り込み期間が異なります。例えば、不倫相手と会う曜日や時間帯が限定されている場合、そこを狙います。

  3. 調査の進展:調査の進展によって、張り込み期間を調整していきます。証拠が取れれば、そこで打ち切ります。

  4. 調査費用:張り込み期間が長くなるほど、調査費用も増加します。予算内に証拠が取れなければ諦めて撤退するという選択肢もありえます。

張り込み費用の相場

探偵の張り込み費用は、調査する内容や期間、場所などによって異なります。

探偵調査員の給与が時給で支払われることが一般的ですから、行動調査の料金も時間料金に基づいて計算されます。探偵業者の時間単価は、1万円から2万円前後が相場だと思います。

 

一般的には、以下のような価格帯があります。

 

  • 短期間の張り込み(1日から数日程度):10万円~30万円程度

  • 中期間の張り込み(1週間から数週間程度):30万円~100万円程度

  • 長期間の張り込み(1ヶ月以上):100万円以上

 

これらはあくまで一般的な目安であり、実際の費用は調査内容や期間、探偵社によって異なります。また、これ以外に交通費、車両費、宿泊費、撮影機材のレンタル費用、調査報告書作成費用などが追加となる場合があります。業者によって、規定が異なるので、事前に確認しておく必要があります。

 

張り込み費用を比較する際には、料金だけでなく、探偵社の信頼性や経験、調査方法、報告書の質なども考慮する必要があります。

まとめ

張り込みの調査には大きなコストがかかります。また調査手法として張り込みを要する行動調査でしか 結果判明がしないものもあれば、他の調査手法や他の解決方法 の方が有効な場合もあります。

 

さらに警戒が激しい調査対象者や 立地条件によっては、張り込みすること自体が非常に困難な場合もあります。そうした障害となる要素をよく分析して有効だと思われる時に張り込み調査を実施するという考え方がベストだと思います。

 

張り込み調査は 探偵業者にとっては大きな利益が得られるジャンルではありますが、調査が発覚したり 周囲から警戒されトラブルに発展する可能性もある 難易度の高い調査手法です。そのため、到来する際にもよく内情を把握した上で緻密に計画を立てる必要があると思います。

 

当社、Japan PIは従業員の不正調査から浮気調査まで、広範な素行調査を提供しております。もし何かお困りのことがありましたら、無料相談を承っておりますので、お気軽にお問い合せください。

 

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